collin mezinラベルのフレンチヴァイオリンです。説明最後に試奏リンクを掲載していますので、音もご確認いただけます。（自分はヴァイオリンは副でピアノが主なの下手ですが）20世紀のフランスにおける工房製の手工ヴァイオリンは、その差はあれどクオリティが高いです。
ラベルにはハンドサインと魂柱側に判読不能のサインがありますが、こちらはあくまでラベルドとご理解下さい。
また反対側にマニュフランセのショップラベルが貼られています、これは当時マニュフランセで楽器の委託販売を行っており（Bazinの弓などにも一部こうした物があります）、今で言う代理店証明のようなラベルと考えられます。

ラベルドではありますが、調整出した際に職人さんからは、「鑑定家ではないのでそういった事は言えないが、100年以上前のフレンチであることには間違いないでしょう」とコメントをいただいております。実際、古い楽器であることは間違いないと思います。（ラベルは1922）
前オーナー様によれば、vichyのオークションにて入手したものだそうです。

ですので、単に100年もののフレンチと思っていただければ

ペグはオリジナルのものをそのまま残してあり、当時の規格（先へ向かって細くなる）のままです。（チューニングは今のものより難しいですが…）

入手した際は白木が出ていたり、魂柱も粗悪なものが使われていたりといった状態でしたが、お世話になっている工房にて演奏上問題ない状態までハゲのリタッチや駒、魂柱の調整などをしていただき、すぐに演奏可能な状態です。
古い楽器ですので、これより前にも修理跡はあり、パッチなどもされています。製作時からあるとされた傷はそのまま残しています。

付属品は、写真最後のケースをお付けいたします。これはオリジナルのケースかわかりませんが、かなりの年代物のケースです。

なるべく実物に近く撮影しておりますが、写真の光の加減による多少の色合いはご容赦下さい。

音色はいわゆるフレンチの響きで、音自体はピュアなトーンです。新作楽器とは反対に暗さも持った、落ち着いた楽器ですので、個性を持った楽器をお求めの方には特に良いかと思われます。

現在あまりこのような楽器を入手する機会が少なくなったので、お求めの方は是非。

こちらはフルサイズです。

3Nで、ご理解いただける方のみよろしくお願いします。


試奏音源をアップしました。下手なのはご容赦を。ただ、ヘタが弾いてもこれくらいにはのいう参考にはなると思います。 https://youtu.be/030fW2hI8LU