李朝の絵画は、主に純粋美の追求に向かった鑑賞画と生活空間を盛り立てる実用的な生活画（その他宗教画や記録画がある）とで構成される。・・
鑑賞画では、非日常的な美の対象を描くという特権的性格が濃厚で、抑制の効いた水墨淡彩による表現が好まれていた。他方、生活画は、その実用性
ゆえか現実的なモチィーフから抽象幻想の多面に及び、華やかに彩色された自由奔放な絵面が多い。それは、ふだんの生活や儀式に用いられ、楽しさ
や喜びや解放感を呼び起こす空間触媒剤なのである。｛本図録 李禹煥記解説より抜粋）。

李朝518年間が育んだ生活空間の絵画、李朝民画を個人蔵品を中心に、花を主題とする生活画をフルカラー図版で34点を紹介しています。

● 図録「李朝生活画展」正誤表付

● 目次
李朝生活画の特色と歴史 李慶成
解説 李禹煥
カラー図版

● 開催日 1989年2月6日～3月2日 草月会館

● 装丁 亀倉雄策

● 発行所 財団法人草月会

● サイズ 25.8×26cm 48ページ

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