以前は大手メーカをはじめ各社から多種のライントランスが販売されていましたが最近は見なくなりました、全ての機種がCD側のインピーダンスを無視していたのでCDプレヤーとのマッチングが悪かったり1:1では御利益が無く投資の割には冴えない物でした。   しかし最近ア○トランス社から1:2のライントランスとボリュームを組み合わせたパッシブプリアンプなるものが販売されています、しかしトランスが小型です。   数名の方から大信号に強い大型のファインメットコアを使ったライントランスの希望がありました。多くの方の意見を聞くとプリアンプに「これは」と思う物がない、「高能率のSPを使用しているので大きなゲインはいらない」、「プリアンプを使用すると残留雑音が気になる」等いろいろです。   多くの方の希望を取り入れ、試作と試聴を繰り返し完成したのは1:2の昇圧として、1次と2次の逆接続で1:0.5のステップダウンとしても使用できるトランスです、フェー○テック社の超高級パッシブプリアンプのボリューム部にはあるレベルまではトランスで減圧し高音質を得ている物もあります、超低レベルまでトランスで減圧するとｆ特が乱れるためです。   スイッチで1:0.5(ステップダウン)、PASS(トランスを通さず直接出力)、1:2(昇圧)の3ポジションがあります。  トランスにはエネルギーの増強作用はありませんが、一旦コアに磁気エネルギーに変換し蓄え、そして放出するのでより大型のコアが有利です。   全てのCDプレヤは外部にトランス(インダクタンス)を接続されることは想定されてなく、トランス直だと高域発振する場合があります(CD内に100Ω程度が挿入されている物もある)、本機では抵抗2段＋ダイレクトの3段階のインピーダンスマッチングのスイッチを付けました、出力600Ω以下ならどんな物とでもマッチし安定です。