新たに設計および製作しました6P3S(6L6)プッシュプル真空管アンプです。出力トランスには、定評のあるタンゴ製 U-405を使用し、また4dBのNFBをかけ、広帯域で低ひずみの特性を得ています。この出力トランスを手にいれることは、今後かなり難しいと思われます。真空管：6P3S(旧Soviet) 2本、12AU7(EH) 2本、6N6P(旧Soviet) 2本は全て付属します。出力トランスは、U-405（タンゴ）、電源トランスはPMC-180M（ゼネラルトランス）、チョークコイルはPMC-1520H（ノグチトランス）です。出力インピーダンスは8Ωです。シャーシーはタカチSRDSL-10HGで、寸法は、370 mm（幅）x 254.5 mm（奥行）x 58.2 mm（高さ）（底板有り）、上面の色はシャンパンゴールドです。アンプの重量は11.8 kgです。私が設計、製作および測定の全てを行っています。各種特性測定、試聴のため、20時間程度動作させています。6P3Sプッシュプルアンプの特性は、以下の通りです。(1) 周波数特性：5 Hz以下－143 kHz (-3 dB)、(2)出力電力：左：6.2 W、右：6.1 W (ひずみ率5%, 1 kHz)（入力電圧：750 mV）、(3) ダンピングファクタ－：2.1～2.2 (20 Hz－20 kHz)、(4) クロストーク：-79dB～-80 dB (10 Hz－20 kHz)、(5) 残留雑音：左：0.3 mV、右：0.3 mV。アンプの回路図（測定電圧も記載しています）および測定した各種特性図は、真空管アンプと一緒にお送りします。