LUSTRE ラスター ST-370 トーンアーム 【ケーブル付き、一部欠品、難あり】商品説明1967年発売。

ショートアームですが、同社のロングアーム、ST-370Lのショートバージョンと思われます。

以下は、ロングアームのST-370Lのスペックです。

型式：スタティックバランス型
全長：400㎜
実行長：310㎜
オーバー・ハング：11.5㎜
針圧範囲：0～4.5g

実測で、実効長は236.5mmではないかと思います。スピンドル中心から225mmがアームベース中心でしょう。あくまでも推測です。

外観は、ortofonとgraceを合体したような感じです。
ウエイトは、2分割された構造で、内側のウエイトに溝を切った複雑な作りです。内部のグリスがやや固着していたので、分解して古いグリスを落として、手持ちの潤滑スプレーを塗布していますが、使用にあたっては、適当なグリスアップが必要と思います。ウエイト同士はネジ留めですが、溝などに合わせる必要があります。この辺は、機械いじりが好きな人や本機を熟知している方以外は、分解はしない方がいいでしょう。ウエイト後部にプラ製のゲージ付キャップが装着されていますが、接着剤が劣化してはずれた
パイプやサポートは強靭。針圧印加は、サブウエイト式です。ウエイト固定用のオリジナルのネジが欠品のため手持ちのネジで代替しています。

リフターは、オイルが抜けている様でストンと落ちます。リフターを使う方は、メンテが必要です。リフター受け部分は、支柱に挿しているだけですので、グルグル回ってしまいます。接着剤を使い、適切な位置で固定したいところ。

高さ調整もできると思いますが、手持ちの六角レンチが適合せず、アームベース付近の支柱の上下動は未確認です。

アームレストの固定用フックプラが劣化しているようで、パイプが固定できません。金属支柱のネジも効いておらず、フック部分が抜けてしまいます。少し前なら、TechnicsのSL-1200MKx用の補修部品で代替できていたのですが、現在は流通していないようです。

ケーブルは、オリジナルのようですが、RCAプラグ付近のケーブルに痛みがあったので、少し切り詰めてプラグも手持ちのものに交換しています。あくまでも代用で、左右でプラグの大きさが違います。本機をメインに使う場合は、ケーブル自体を最新のものに交換した方がいいでしょう。

基本動作や導通等、特に問題ありません。ハム引きも感じません。

経年品です。
調整箇所はかなりあります。苦労のし甲斐があると思います（笑）。できればベテランの方の入札がいいでしょう。